Microsoft Office製品(以下、MS-Office)には暗号化が標準機能として備わっており、個人情報等の重要な情報を含むファイルの場合は暗号化する必要があります。MS-Office 2007以降から、標準設定で暗号化アルゴリズムAES、キー長128bitとなっており、一般的に充分な強度を持つと言えます。
以下に、Microsoft Excel 2010を例に暗号化手順を説明します。Microsoft Excel 2013、2016でも同様の手順で暗号化することができます。また、WordファイルやPowerPointファイルも同様の手順で暗号化可能です。
Microsoft Excel 2010でのファイルの暗号化手順
1. 「ファイルタブ」から「情報」を選択します。
2. 「ブックの保護」から「パスワードを利用して暗号化」を選択します。
3. パスワードを設定します。パスワードは8文字以上で英数字と記号を混ぜたものを推奨します。
4. 間違いがないよう再度パスワードを入力します。
5. ファイルを保存します。
以後、このファイルを開く際にはパスワードを要求されるようになります。
暗号化に際しての注意点
- 暗号の強度はパスワードの長さと複雑さに依存します。
- パスワードは英数字の大文字・小文字と記号を混在させた8文字以上を推奨します。
- Mac版Officeで扱えるパスワードの最大長は15文字です。16文字以上の場合にはファイルを開くことができなくなります。
- 暗号化したファイルは、毎回開く際にパスワード入力を要求されます。
- 設定したパスワードを失念するとファイルを開けなくなりますのでご注意ください。